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保育のつぶやき

そのきもちは、どこへゆく?

こんにちは。園長のなっちゃんです。
いいかげん、自分のことを「なっちゃん」と紹介するのは歳相応にやめようかと思いつつ、いつもこんな感じです。

今日は建国記念の日ですね。
私の家族の誕生日なんです。小さい頃から「お誕生日が毎年お休みっていいなあ」と、考えています。笑


さて、今日はタイトルのとおり
「そのきもちは、どこへゆく?」
という、さっくり言うと「共感する」とか「受容する」とか「認める」とか、そういうお話です。


私は園長として樹の子保育園でお仕事をさせていただいていますが、週の半分くらいは保育に入っています。
大きな保育園だと珍しいことかもしれませんね。


でも、愛おしい子どもたちの姿にふれながら、その姿を皆と共有しながらお仕事ができることは、とっても幸せなことだなぁと感じています。


保育に入りながら、私がふといつも考えることがあります。


「この子の気持ちは、どこへゆく?」


ってことです。

大好きなおもちゃを取られたときの気持ち。
あの子のおもちゃを手に取りたかった気持ち。
あの子におもちゃを貸すことを譲りたくない気持ち。
あの子からおもちゃを取ってみたけど、あの子が泣いてしまったときの気持ち。
貸してって言ってみたけどダメって言われたときの気持ち。


うまくいかなかったときの、悔しい気持ち。
怒ったときの、泣きたくなる気持ち。


そのときその瞬間、
互いが持っている気持ちがあるから、
人は、私たちは、ぶつかったり、笑えたり、泣けたりするのです


それって、どの気持ちがダメとか良いとか、
肯定されたり否定されたりするものではないはずです。
全部があって良いのだと思います。


だから、どの気持ちも、どれひとつとして
受け流されちゃいけない、
放り出されちゃいけないと思う。


子どもの前にいる私が、私たちが、
すくいとらなきゃいけない気持ち。


感じ取らなければ、
感じようとしなければ、
放り出すまいとしなければ、
手に取れない気持ち。


そして儚くもすくいとってもらえなかった
あの気持ちは、ゆく先もなく
ふわふわと、もやもやと、
心のなかに積もっていくのだと思うのです。


おもちゃを横取りしてしまったあの子に
貸してって言葉に「イヤ」と答えるあの子に
どんな気持ちがあるのか。


そこにある気持ちを、流しちゃいけない。


でも横取りしたらあの子が泣いちゃった。
イヤだって言ったらあの子が泣いちゃった。
あの子が泣くそばで自分は楽しく遊べるだろうか。


その気持ちも、流しちゃいけない。


「この子に今どんな気持ちが芽生えている?」
「そのきもちは、どこへゆく?」


そうやって私に問いかけて、
目の前にいる人間のどのきもちひとつも
手のひらからこぼさないようにしていたい。


その気持ちのゆく先には、わたしたちがいるからね。
大丈夫よ、受け取るよ。


そんな保育者で、人間で、チームでありたいと願いながら、保育という素敵な仕事を経験させていただいています。

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